金山の街のリサーチをして、ZINEを制作する市民参加型アートプロジェクト「かなやまじんくらぶ」。
まちのことを知るためにはそのまちを深く知る人に話を聞くのが一番!ということで、チームに分かれて金山のキーパーソンを尋ねてお話を聞いてきました。
※本インタビューは各チームがZINEとしてデザインしたものを一部編集し掲載しています※
▼「かなやまじんくらぶ」で制作したZINEのページ(ZINEの全ページはこちらからご覧いただけます)
取材日:2024年10月2日
取材メンバー:TEAM KANCHOJI
金山駅周辺の“まちを歩いて本を作ろう”というキャッチフレーズに興味を覚えて参加しました。
南側にある由緒ある観聴寺というお寺を訪問して大御庫裡さんからお話を聞き歴史の重みを感じとることができ絵にしてみました。
I participated because I was interested in the catchphrase “Let’s walk around the town and make a book(ZINE)” around Kanayama station.
I visited the historic temple “KANCHOJI” on the south side and listened to Okuri(madam)’s talk.
I felt the weight of history as I decided to draw a picture.
私は20歳のとき、名古屋の損害保険会社に就職したんですけど、それをきっかけに、叔母が一人で頑張ってやっていたこのお寺を継ぐことにしました。
今86歳ですから、もう66年です。戦後だから、何もない。食べるものもみんなで分け合って。皆さんそういうことを、地元で続けてきていました。
それからやることがないから寂しいし、盆踊りをやろうかというので、初めは舞台を作ってやっていました。
そのうちいろいろと整備して、盆踊りを62年間務めました。昔は曲を流すと、遠くからでも子供がたくさんやってきました。
昔は、今みたいにレジャーがないからね、やっぱりみんなが集まってね。ここで食事して、月の出を待って供養をしました。
月待供養碑は、その中に書いてあります言葉がね、すごくいい言葉がいっぱい入っておりますけれども。また読んでくださると味わいのあることが書いてあります。
昔は子どもたちがソフトボールをやるにしてもね、1学年で1チームを作れるぐらいの子どもたちがいっぱいいたんですけど、今全部で2、3人しか小学生がいない。この町内ね。
金山という町は、人が住むところじゃなくなってきています・・
ここに、大きな松が3本あったんです。それも風が通らなくなって、3本とも枯れちゃいましたけど、まだ松があった頃は、お弁当を食べながら休憩している方もいらっしゃって。
女性の方が、「ここへ来ると木があるから、パソコンで疲れた目が休まる」って言ってね、今でも、うちの庭がそんな風に少しでも憩いの場になればと、四季の花が咲くようにしているんですよ。