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Author: MINDED&MINDプロジェクトメンバー
Date: 2025 12/27







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Author: MINDED&MINDプロジェクトメンバー
Date: 2025 12/272025年11月5日、金山エリアの二大カルチャースポットである新刊書店 TOUTEN BOOKSTOREと古民家居酒屋 ハコワレを舞台に、一夜限りのコラボイベントが開催された。
静寂な書店で開催される「夜のブックショップ BAR」と古民家のDJパーティー「BOOKED」が同時開催され、両店を巡るハシゴ特典も提供された。これは、金山の夜の過ごし方に「知的な静寂」と「グルーヴの躍動」という二つのレイヤーを重ねる、極めて実験的な試みであった。

■二つの熱源、境界線の溶解
TOUTEN BOOKSTOREの知的な空間に、ハコワレの店主がゲストバーテンダーとして出張し、一夜限りのブックショップ BARが開店。ここでは、ドリンクと共に本の一節がコースターで供され、観客は酒と知性に静かにふける。


一方、その近隣にあるハコワレでは、RUIらゲストDJがベース、ハウス、ヒップホップなどをクロスオーバーさせ、観客を巻き込むグルーヴとダンスミュージックを鳴らした。純粋に踊れるクラブミュージックに焦点を当てた、ストリートの活気が渦巻く空間となった。
この企画の真価は、単なる「飲み食い」ではなく、この対極にある二つの空間を結びつけた点にある。
アンダーグラウンド(=最先端)ミュージックを「聴き、踊る」という音の探求と、書店で本に触れるという知性の探求を、観客が自由に往来し同時並行させたことは、金山の夜の過ごし方に深く立体的なカルチャーレイヤーを構築したことを意味し、極めて先鋭的であった。

■ムーブメントを「編集」する実行力
異業態の店主が共鳴し、観客の動線まで計算された運営は、通常、煩雑な調整と深い信頼関係がなければ実現できない。このようなイベントを実現するMINED&MINDプロジェクトの裏にある深い推進力を肌で感じた。
この企画は、ムーブメントの初期段階でしばしば見られる単発の「点」の活動ではなく、地域カルチャーに強固な「線」の連携が必要であることを明確に示した。金山が目指す文化によるまちづくりにおいて、その深度を測る上で、この一夜は今後の方向性を示す重要な試金石であろう。
(TEXT:的場仁利、PHOTO:中村春奈)
2025年11月5日
夜のブックショップ BAR
TOUTEN BOOKSTORE
ハコワレDJ PARTY「BOOKED」
ハコワレ
DJ:UI/CRAZY-T/YANIV

