




金山の街のリサーチをして、ZINEを制作する市民参加型アートプロジェクト「かなやまじんくらぶ」。
まちのことを知るためにはそのまちを深く知る人に話を聞くのが一番!ということで、チームに分かれて金山のキーパーソンを尋ねてお話を聞いてきました。
※本インタビューは各チームがZINEとしてデザインしたものを一部編集し掲載しています※
▼「かなやまじんくらぶ」で制作したZINEのページ(ZINEの全ページはこちらからご覧いただけます)
取材日:2025年8月31日
取材メンバー:サトウ、Mrブラジャル、マイコ
平成元年に総合駅に移転するまで、ずっと坂の上で営業していました
名鉄金山橋駅の坂にあった店では一日に何十万もの人が通るので、スピーカーを外に向けて曲を流し、原田悠里さんの「木曽路の女」や「燃えよ!ドラゴンズ」など沢山売りました。
その後、平成元年に金山総合駅2Fに移転し、2Fロータリーで歌手のキャンペーンをやり本当に沢山の歌手の方に歌って頂きました。皆さまベテラン歌手になられました。氷川きよしくんも歌ったのですよ。
当店は明治41年に創業し、今年で117年目になります。私が4代目を少しだけ務め、今は娘が5代目です。レコード店としては、全国的に見ても非常に古い方だと思います。名古屋ではもちろん一番古いです。
創業時はミシン屋と蓄音機の販売が主で、レコードも少し扱っていたようです。
最初の店舗は現在の御園座の真ん前にありましたが、戦争で焼夷弾が落ちて焼失してしまいました。現在の豊田ビルの場所に移ったあと、昭和27,28年頃に金山橋駅の坂のところへ移ってきました。
事件はたくさんありました。坂の上の店にいた時、強盗に入られたことがあります。男の人がレジからわしづかみでお金を持っていったのですが、その時たまたま店内にいたお客様が、警察の音楽隊の方だったのです。
―――その警察の方が取り押さえてくれたのですか?
いえ、犯人には逃げられてしまいました。後でその方が「すいません、すいません」と、ものすごく謝ってくださいました。
昔は、商店街の人がつっかけにエプロン姿で買い物に来たり、男性がステテコ姿で歩いているような、下町の雰囲気が残っていました。今は街の雰囲気も随分変わりましたが、それでもまだどこか下町の気安さがある、普段着で、気取らずにいられる楽な街です。
毎月4、5回は歌手の方のサイン会キャンペーンを開催しています。場所は金山駅南口のジョイサウンド金山店2Fパーティールームです。詳しくはホームページやX(旧Twitter)でも情報を発信しています。
最近人気の若手男性歌手や噂の着物美人など、今後も色々な予定が入っていますので楽しみにしていてください♪